復職者
一般科から精神科へ。その理由は……
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| 産休・育休制度を利用し復職した福岡の場合 |
私はもともと一般病院で外来や整形、合併症の病棟などに勤務していました。
どの科でも患者さん本人と向かい合う機会が少なく、もっと患者さんと接したいと思っていましたが、一般病院では病気の治療に伴う処置に追われていて、患者さんがそのときどう感じているか、どう思っているかまでとても気が回りません。
そこで、もともと心のケアにも興味を持っていたこともあって、患者さんと向き合える精神科単科の病院に勤めたいと思い、根岸病院に来ました。
精神科の病院というと「古臭い・患者さんは中年の方が多い・スタッフはベテランの年配が多い」というイメージがあったんですが、それらはすべて覆されましたね。
病院はきれいな建物だし、患者さんは高齢な方が多く、それに対し看護師は若い人が多い。また、入院についても一般病院だったら最長3か月までなど期間が決められているのに対し、ここでは長期の患者さんがたくさんいらっしゃって、患者さんと長く深く関わっていくというのも驚きでした。
患者さんの洞察力にびっくり
実際に働き出して驚いたことはまだまだあります。なかでも印象的だったのは、患者さんが私たちを「看護師さん」と一言でくくりながらも、そのひとりひとりをしっかり把握していること。
私は日勤のみなんですが、休暇をいただいて何日か休んだ後に「あら、なんで来なかったの?」と尋ねられたり。わかってないようでわかってる、見てないようで見てるっていうのがよくあるんです。私のいる病棟は痴呆の方もいらっしゃるんですが、そういう方でもかなりしっかりと看護師ひとりひとりの名前と行動を見て認識しているのには感動します。かといって「タバコは1日●本まで」と決められている人が、さっき吸ったことをもう忘れてまた「1本ちょうだい」ともらいに来たりするんですけどね(笑)。
精神科で働くようになって「患者さんと向かい合う機会を増やしたい」という希望が叶い、患者さんがどう思いながらこういう行動に出ているのだろうなどと考えながら接していける点にやりがいを感じています。また、そこが一般科との大きな違いだと思います。
看護師同士も互いを思いやれる
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精神科は看護師も一般科とはちょっと違いますね。
精神科の看護師は人を思うことが多いし、それをとても大切にしているので、すごく優しいんです。たとえば急に体調を崩して病欠する場合、一般病院だったらほかの看護師さんに迷惑がかかるので嫌がられるのが普通です。
ところがここ精神科だと「大丈夫?」と、まずは休む人間の体調を心配してくれる。業務に多少しわ寄せが来ても、真っ先に体調の悪い人を気遣える人ばかりです。お互いが支え合うからすごく働きやすいですね。
私はこの病院でも以前勤めていた病院でも産休を取らせてもらいましたが、育児休暇も取らせてもらったのは根岸病院が初めてです。
今までの病院では1日も早く復帰してもらいたいから、育児休暇はできるだけ取って欲しくないという空気で。だけどここでは私が言い出す前から「育児休暇は何年くらい取る?」と、最初から取る方向で話を進めてくれただけでなく、復帰するときも「最初は大変だろうから」と時短勤務を勧めてくれました。
患者さんとの接し方も独特です。ひとりひとりのニーズに合わせてケアすることが可能で、そういう看護がメインでできるのは精神科ならでは。一般科では業務に追われてできないことこそ、精神科では大切なことだったりします。看護にマニュアルがなく、長く勤めれば勤めるほどプロに近づける、そういう科なんじゃないでしょうか。
精神科に勤めたいと思った人は、その時点ですでに精神科が合っている人だと思います。頑張った分だけ学ぶもの、得るものがあるところなので、興味を持った人は不安がらずに進んでみてほしいですね。


