急性期治療病棟
人の気持ちを考える
| 精神科病院の面白み/醍醐味を感じ始めた 渡邉恵梨紗の場合 |
![]() |
精神科を選んだのには、いくつか理由があります。もともと人の心と向き合い、相手の気持ちを考えるのが好きだったこともあるし、学生時代に仲のいい友人が精神の疾患を患ったのも大きかったですね。そのときの私は彼女にどう接すればいいのか、彼女のために何ができるのかわからず、とにかく知ることから始めようと精神科の看護について勉強してみたんです。そうすると本当に奥が深くどんどん興味が湧いていきました。
根岸病院で最初に担当したのは高齢者療養病棟で、今は急性期治療病棟にいます。高齢者療養病棟では女性の高齢者のみで、患者さんの入れ替わりもほとんどなく、アットホームな雰囲気でした。一方、急性期治療病棟は男性も若い人もいるし患者さんの入れ替わりも激しく、それまでとは180度違う環境です。患者さんが最初に入る病棟なので不安定な状態のこともあり、慣れるまでは大変でした。先輩看護師さんたちにさまざまなアドバイスをもらって、今では患者さんに「渡邉さんと話したい」と言ってもらえることも増えてきました。
それに急性期治療病棟では、患者さんの最初の状態がよくない分、快復も目に見えてわかるのがすごくうれしいですね。そういった高齢者療養病棟とは違ったおもしろさ、やりがいを感じています。
精神科の看護はマニュアル通りにはいかない
![]() |
入職前は精神科の看護師に対して、人と接するという点から接客業をイメージしているところがあったんですが、実際に働いてみると、接客というよりも子育てのような感じがします。たとえば患者さんたちは社会に適応できなくて入院しているわけですから、暴言を吐くと人を傷つけるということがわからなかったりします。ですからそんな発言を聞いたときは「そういうことを言うと人は傷つくんだよ」とアドバイスしたり。ひとりでは買い物が難しい患者さんに付き添って一緒に行くこともあります。
こういったことは学校では一切学びませんでした。入職してから学んだことと学校で学んだことの割合は8:2くらいです。精神科の看護ってマニュアルはあるものの、看護師ごとに看護の仕方が違うのでマニュアルどおりにはいきませんが、一緒に働く先輩たちの看護を見て学ぶことは山ほどあります。現場での勉強に終わりはなく、それが精神科の楽しみでもあります。
この仕事をやっていてよかったなあと思うのは、患者さんが外来で来たときに「渡邉さん久しぶり」と元気な姿を見せてくれるとき。入院時は話もできなかったような患者さんの元気な姿は本当にうれしいです。
目指している看護師像は、患者さんに信頼してもらえる看護師です。そのためには患者さんの話をちゃんと聞き、誠実に接することが大切だと思います。忙しくしているときでも、短時間で患者さんが話してよかったと思えるような聞き方を身につけ、患者さんと信頼関係を築けたらいいなと思います。
根岸病院は立地と働きやすさが自慢
![]() |
私は九州生まれの九州育ちなんですが、東京の病院で働こうと決めていました。やっぱり一度は東京で暮らしてみたかったんです(笑)。ライブに行くのが趣味なので、東京だったら色々なライブにも行けますしね。そこで東京の精神科の病院を探してみたところ、何件も見つかった中の1件が根岸病院でした。
根岸病院に見学に来たとき、ホテルのようなきれいな外観に驚き「いいなあ」と思いました。看護師さんたちも生き生きと働いている印象を受けましたし、病院のパンフレットに書いてあった「人の心を大切に」というスローガンを読んで、これこそ私の求めているものだと感じました。
場所が中央線沿線で都心までのアクセスがいいことにも惹かれました。都内には30分で行ける場所にありながら、緑もすごく多い環境で過ごしやすいし、何といっても根岸病院はほかのどの病院よりも有給休暇が多かったんです。実際に勤めてみると、有休が多いだけでなく休みたい日のリクエストがちゃんと通るので、ものすごくありがたいですね。



